院長 北川 裕章 先生
北川くりにっく(愛知県名古屋市中区/北川裕章院長)は、胃腸科・外科・内科がご専門の、かかりつけ医、ホームドクターとして地域に寄り添った治療を行っているクリニックです。
「MeDaCaシステム 」を導入しようとお考えになられた経緯と目的を教えてください。
講演会でお話を聞いて良いと思っていました。ちょうどタイムリーに、ご自分の血圧を測ってスマホに保存してそれを見せてくれる患者さんがいらっしゃったのです。MeDaCaでも同じようなことができますね。
もう一つ、診察券を忘れてもスマホを忘れる人はいません。うちの場合は診察券番号でカルテを出すので、始めはそれが良いと思いました。それから領収書ですが、再発行を希望される患者さんもいらっしゃいますが、相当な仕事量が掛かります。これをMeDaCaで解消できそうだと思いました。
「あの人に使うといいな」と頭に浮かんだことともあり、導入しようと考えました。
北川くりにっく様での実際の「MeDaCaシステム」の使い方についてお聞かせください。また、「MeDaCaシステム」はどういった患者さんに適しているとお考えですか?
患者さんにとって、悪いことデメリットは多分何もないと思います。いいシステムなので、加入してもらえると、割と加速度的に増えるのではないでしょうか。
翌日に検査結果を返されているのですか?
翌日には検査データが届くので、内容を確認して承認、送信をしています。ある痛風の患者さんなのですが、治療がうまく軌道に乗らず尿酸値に変動があります。しかし尿酸値は気にされているので、きちんと採血に来られます。いつもお忙しいので、検査結果は代わりに奥さんが聞きに来られています。それであれば、直接ご本人のスマホに検査データが届けばいいと思いましたので送信しています。その方にとっても大変に良いことだと思います。
検査結果を聞くためだけにわざわざ来なくてもいいわけです。
慢性疾患などの患者さんで、定期的に採血する場合は、結果は1~2日後に当院に届きますが、何もなければ患者さんには1ヶ月後の受診時に説明していることがほとんどです。来院前に検査データを患者さんにお送りした場合、異常があれば、また何か心配なことがあれば早めに受診していただけます。患者さんと診療所の双方にメリットがあると考えています。データの転送による受診回数の減少より、必要かつタイムリーな受診が増加するのではと思っています。
あとMeDaCaでは、この人は検査データを送るのはやめておこうとか、検査データを送るタイミングを選択できます。神経質な患者さんには次の診察の後に検査データを送るのが良いでしょう。それから、正常値からちょっと逸脱する、星がついているだけでも凄く心配される方もいらっしゃいます。それを説明するのが我々の仕事だよとその人には言っています。説明をしないで検査データだけを見たら具合が悪くなるかもしれない。そういった患者さんには対面で説明をした後に保存用に送るか、あるいは送らないか。ケースバイケースでいいのではないかと。
そうしますと、どういった患者さんにMeDaCaが適しているとお考えでしょうか?
自分で検査データのことを理解している人、理解できる人で、変化の多いような数字の方、例えば肝臓の値を気にしているけど病院に行きたくないといった人には良いと思います。
MeDaCaを使うことで診療効率の向上に繋がりますでしょうか?
診察効率化にもつながると思いますが、自分が患者さんの立場だったらと考えます。もし検査結果を聞きに行くだけなら、検査データを理解できていて、検査データがスマホに飛んでくれば多分嬉しいと思いますし、患者さんにとっても良いはずです。本人が聞きに来れば最低でも1時間かかります。仕事の途中で抜けるのは凄くストレスだと思います。
患者さんの食事や運動など指導面での変化はありましたか?
母数が少ないので、正直いまのところははっきりと言えませんが、MeDaCaを使っていけば治療意欲が上がり意識に変化が出てくると思うので、患者さんにはこれからも勧めていきます。
「MeDaCa システム」を活用した診療において、今後期待していることを教えてください。
まずは色々な機能があるので、使ってみようと思います。まず、メッセージの機能は便利だと思います。例えば夏休みの前の日に「明日から夏休みです」、と登録している人にお知らせができるのは良いと思います。
また、風邪やインフルエンザなどが流行ったときなど、外で待っていらっしゃる患者さんもいらっしゃるので、順番になったらスタッフがケータイに電話したり、外の車まで呼びに行ったりしています。これが無くなりますね。
それから、予約の機能も良いと思います。次の月の予約があることなどをスタッフがシステムに入力すると、患者さんにリマインドになるのでとてもいいと思います。
病院などでは、呼出し用に高コストをかけて端末を使っているようですが、MeDaCaで簡単にできますし、今はスマホが普及しているわけです。
ガラケーは減って、スマホは増えていくでしょうから、これと並行してMeDaCaユーザーが増えていけばいいのではないでしょうか?
今後、「MeDaCaシステム」を導入される先生へのメッセージをお願いします。
僕は悪いことはないと思うので、まずは3ケ月やってみられたらと思います。取りあえず使ってみたら良さが分かるでしょうし、使う人が増えてくればもっといろいろ意見も出て、改善の余地も出てくるでしょう。
最後に患者さんに向けてメッセージをお願いします。
まだ使っていませんが、ご家族の分、例えば認知症のご両親やお子さんの代わりに管理できますね。母子手帳そのものでなくても、データを写真に取って保存することで要件を満たすのであれば、母子手帳代わりにMeDaCaにデータを保存するのは良いと思います。
(取材日:2018/8/27)
【医療機関インフォメーション】
北川くりにっく
院長 北川 裕章 先生
ホームページ:http://kitagawa-clinic.com/
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電話番号:052-322-8380
診療科目:胃腸科/外科/内科
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